【弱視?遠視?】4歳次女、メガネ生活スタート
こんにちは。小1、年中、2歳の娘たちと共に生きる力を育てているellyです。
年中・4歳の次女がこの度、5歳児健診の視力検査で引っかかり、治療用メガネをかけることになりました。小児科では「不同視弱視」、眼科では「遠視疑い」→「屈折異常弱視」という診断名がつき、親も初めて聞く言葉に???の連続でした。
今回は2021年10月の5歳児健診からメガネ治療に至った経緯、その後のメガネ生活や1か月後の検査結果について、記録も兼ねて記事にしようと思います。
医学的・専門的な情報は、専門書や眼科の先生方のサイトを参考にしていただきたいですが、私が何よりも伝えたいことは、3歳児・5歳児・就学時健診はとても大事だということ。
8歳までに治療を開始すればほぼ治ると言われている子どもの遠視や弱視について、手遅れにならないよう、少しでも参考になれば幸いです。
- 3歳児健診では問題なし
- 5歳児健診で目のスクリーニング検査
- 眼科での検査1回目(初診)
- 1週間点眼→眼科での検査2回目(精密検査)
- 眼科での検査3回目(度数の計測)
- メガネ選び
- メガネ生活スタート
- 眼科での検査4回目(1か月検査)
- 最後に
3歳児健診では問題なし
3歳児健診での視力検査は、家庭で親が専用のカードを見せて行うという自治体が多いと思います。我が家も長女の時と同様、次女の時も「目に異常がある」とは普段の生活からは全く疑いもしなかったので、軽い気持ちで家で検査を行いました。
結果、問題なく見えているようでしたし、保健センターでの健診当日も特に相談することなく終わりました(次女に関しては、目の開き方に生まれつき左右差があり、そちらの方が気になっていたので相談した記憶があります)。
5歳児健診で目のスクリーニング検査
5歳児健診はかかりつけの小児科で受けました。一連の検査の1つに「視力スクリーニング検査」というものがあり、カメラのような専用機器(スポットビジョンスクリーナー)を使って数秒でできる検査です。子どもは数メートル離れたところから機器を見るだけ。
この検査はあくまでも、「近視・遠視・乱視・不同視・斜視・瞳孔不同」といった危険因子を検知するもので、確定診断がつくわけではありません。そのため何らかの異常が検知されると、眼科専門医で精密検査を受けるよう勧められます。次女は、この検査を3回連続でやって、3回とも「異常」と出たため、その足で眼科に出向きました。※後述しますが、この時すぐに眼科に行って良かったです!
ちなみにこの「視力スクリーニング検査」は、2年先に生まれた長女の5歳児健診の時には、まだこの小児科にはありませんでした。以前は子どもの視力を測るのは難しかったようですが、今はこの検査機器のおかげで測定が容易になったようです。
そういえば最近、メガネをかけている子どもが多いと感じませんか?娘たちの園や小学校のクラスにも何人かいますし、街でも本当によくメガネの子を見かけます。これは別に子どもの「近視」(ゲームやスマホのやりすぎとか)が増えているのではなく、検査の精度が上がったことが一因のような気がします。実際に眼科の先生も、「残念ながら今までは、子どもの弱視の多くは見逃されてきた」とおっしゃっていました。そういう意味でも、今回は次女の異常に気づいてもらえて本当に幸運でした。
眼科での検査1回目(初診)
小児科の先生からは「特に急がなくてもいいですが、再検査を受けた方がいいかもしれないですね」ぐらいのニュアンスで言われ、その時は私もそれほど深刻には受け止めていなかったのですが(そもそも5歳児健診も気まぐれのタイミングで受けたのですが)、小児科からの帰り道に次女を眼科に連れていきました。今振り返ると、「早めに5歳児健診を受けて良かった!」「すぐに眼科に行って良かった!」と思います。
というのも、眼科でいくつか検査をした結果、先生からはっきりと、「遠視の可能性が高い」「1日でも早く治療を開始した方がいい」と言われたのです。そして、「1週間点眼をして、もう一度検査します」「次はご主人も一緒に来てください」と言われ、これは大事(おおごと)なんだと初めて思いました。
遠視の原因については専門的な内容なので割愛しますが、生まれつきの骨格の影響もあるらしく、近視のように特に目を酷使したからとか、遺伝とか、そういうことではないようです。
「骨格」で頭をよぎったことは、次女は生まれつき頭の形がいびつで、さらに生後数か月間の向き癖のせいで、かなりの斜頭症になってしまいました。そんなことも少しは関係しているのかは不明ですが、眼そのものの問題ではなく、眼から送られてくる像を脳がきちんと認識できていないためによる視力の低下であり、放っておくと脳の発達に影響が出てしまうそうです。
斜頭症の次女、ヘルメット治療のブログはこちら ↓
ちなみに、気になっていた目の開きの左右差については、視力には関係ないとの回答でした。ウインクができる人とできない人がいたり、左右でウインクのしやすさが違ったりするのと要は同じとのこと。この点については安心しました。
1週間点眼→眼科での検査2回目(精密検査)
眼科での初診を終え、「アトロピン点眼液1%」という点眼薬が処方されました。これを次の来院予定日の1週間前から毎日、就寝前に1滴点眼するとのこと(※病院によって点眼方法は違うかも)。
子どもの眼はピント調節力が強いため、視力検査の時にピントを合わせようとしてしまい、正確な視力が測れないそうです。そのため遠視が疑われる子どもには、眼の調節機能を休ませる目薬を使って隠れた遠視を引き出し、正確な視力検査や屈折検査を行うようです。
この点眼薬で瞳孔が開きっぱなしになるので、子どもは光をまぶしがったり、視界がぼやけたりします。なので大事な予定のない期間を選ぶのが良いでしょう。次女は特に点眼を嫌がったりはしませんでしたが、かなりしみる目薬のようです(そもそも目薬自体に慣れていない)。
そして1週間後の眼科での検査でやはり遠視が確定し、疾病名は「屈折異常弱視」と書かれました。次女は今まで、遠くは見えるけれど、近くのものにはピントが合っていなかったということです。てっきり普通に見えていると思っていただけに、これにはショックを受けました。次女にとっては、それが当たり前の見え方だったので、伝えようがなかったのでしょうね。
眼科での検査3回目(度数の計測)
「ついにメガネ購入だ!」と思いきや、このアトロピンの効果は1週間ほど持続するため、その効果が切れた頃にまた視力検査をしてメガネの度数を決めるとのこと。なかなか長い道のりです。次は「認定眼鏡士」の先生がいる日の来院を指示されました。
そしてこれが1週間後の次女の再検査結果。
右眼視力:0.9(1.0)
左眼視力:0.5(0.9)
( )内が矯正視力ですが、矯正しても視力が出ないということは、やはり脳に信号が届いていないということで、これが大問題なのです。
メガネ選び
子ども用メガネは事前にリサーチして「Tomato Glasses トマトグラッシーズ」に決めていました。軽くて安心の素材でできており、眼科の眼鏡士さんもトマトグラッシーズをオススメしていました。
そしてメガネ屋さん選びのポイントはただ1つ、できるだけ近所であること!今後、壊れたりサイズ調整する時に、遠方だと面倒だし、受け取りにタイムラグができてしまうと治療に影響があると思ったからです。
トマトグラッシーズを扱っている数少ない近所のメガネ屋が、ちょうどこの眼鏡士さんの勤め先だったので、さっそく翌日店舗へ。
トマトグラッシーズは色やデザインが豊富なのですが、残念ながら店舗には数個しか見本が置いていなかったので、カタログからあれもこれもと12個も選んで取り寄せてもらいました(お手数をお掛けしました><)。
そして翌週、12個ぜ~んぶ試着して決めたメガネがコレ↓
本人もお気に入りの黒縁です。シンプルな無地のデザインですが、トマトグラッシーズはハートや動物の絵があしらわれているものが多く、街でもかけている子をよく見かけます。
最初はメガネを注文してから出来上がるのに2~3週間くらいかかると思っていたのですが、数日で完成。なんだかんだで、5歳児健診から1か月も経たないうちに、メガネ生活が始まりました。
メガネ生活スタート
家では喜んでメガネをかけ始めた次女。近視用メガネと違って、治療用メガネの場合は、入浴時と就寝時以外はずっとメガネはかけっぱなしです。よって当然、保育園でも協力が必要になります。保育園の先生からは「1週間くらい、家や外で慣らしてからかけてきて下さいね」と言われていました。メガネをかけたまま普段通り遊んでいる様子を見て、大丈夫そうだと思う一方、「保育園でみんなに見られるのがイヤ」と、ふとした拍子にグズグズスイッチ。
保育園のクラスにはすでに1人メガネをかけている子がいるので、先生たちも「〇〇ちゃんと一緒だね」とか、「先生も家ではメガネかけてるよ~」と前向きな言葉をかけて準備してくれていました。
保育園のお昼寝時用にかわいいメガネケース(100円)を買ったり、『メガネをかけたら』というこの状況にピッタリの絵本も読み聞かせたりしてみました。
少しずつ、保育園のお迎え時にかけたりして慣らしていき、最初はお友達に「メガネだー」「なんでー?」と騒がれたりはしましたが、すぐにみんなメガネ姿の次女に馴染んでくれました。
補助金の申請も忘れずに
次女のメガネは4万円以上もして高額でしたが、小児用の治療用眼鏡は助成金が出るので本当にありがたいです。
まずは加入している健康保険組合などに申請して支給を受けた後、さらに自治体に申請すれば医療助成費を受け取れるようです。この際、保険組合に領収書や指示書の原本を送る前に、自治体用のコピーをとっておくことをお忘れなく。
眼科での検査4回目(1か月検査)
「メガネをかけ始めて1か月したら、メガネが合っているかの確認を兼ねて来院してください」と眼科で言われていたので、先日行ってきました。その結果、なんと矯正視力が右眼1.0→1.2、左眼0.9→1.2に改善していました。
たった1か月ですが、治療の効果が出ていることに驚きました。でもここでメガネをかけることをやめてしまうと、また視力はすぐに戻ってしまうとのこと。いつになるかは分かりませんが、視力が維持されるまで、かけ続けることが大切です。
小1の長女も念のため検査
次女と一緒に、小1の長女もついでに眼科検査を受けさせました。実は就学時健診の視力検査で片目が引っかかっていたのですが、その時は単に「検査方法に不慣れだったためだろう」と軽く考えて、再検査を受けずにいたのです。
でも就学時健診の再検査で遠視が判明した子が周りにいたり、次女のメガネを(ふざけて)長女がかけると「よく見える」と言うので少し気になっていました。
結果、長女は問題なしとのこと。安心しましたが、次の三女の3歳児健診の時は、軽く考えずにしっかり検査しようと心に誓いました。
最後に
以上、この1か月半の様子をまとめてみました。幸い次女はメガネを嫌がることもなく、治療の効果も出ているようです。むしろメガネをかけた方が当然ですがよく見えるようで、絵本を前よりも読むようになりました。
これからメガネのサイズ調整や、度数の調整など、半年、もしくは少なくとも年に1回は眼科に行き、また「1週間点眼」→「再検査」を行うことになりますが、順調に行けば、8歳頃にはメガネなしでも大丈夫になるとのことです。
子どもの視力の異常に気づいてあげられるかどうか。普段からの親の観察も見極めの大きなポイントです。この記事が、どなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。