ネットショップからのメールに心が温まった話
こんにちは。我が家では娘たちの送迎に欠かせない電動アシスト自転車。
先日、後部チャイルドシートのベルトのバックルが割れてしまったので、ネットショップでパーツを購入したのですが、そのとき利用したショップの対応がとても良かったので記事にしたいと思います。
商品が問題なく届いた数日後、ショップから送られてきたメールがこちらです▼
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〇〇様
こんにちは。△△店スタッフの〇〇です。
この度は当店をご利用いただき、本当にありがとうございました。
本メール記載のご注文商品は、問題なくお届けできましたでしょうか?
「売って、商品が届いたら終わり!」という商売では、あまりにお客さまに失礼ですので、念のため間違いなどがないかメールさせて頂きました。
何かお気づきの点、ご不明点などございましたら、どうぞ当店までご連絡ください。
(中略)
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◆私たちが大切にしたいこと。忘れたくないこと。◆
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先日たまたまfacebookで、こんな文章を目にしました。
元々はインターネットに投稿された、一般の方の文章だそうです。
◆お母さんは今日もあなたが大好き
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小さいお子さんのいらっしゃる方々の話題を拝見して思い出したことがありました。
自転車の後ろにつけていた子供用座席のことです。
うちの息子は中学生になりましたが、あの子が小さい頃は今のようにいろんな種類のおしゃれな子供用座席って、あまりありませんでした。
金属製のカゴのような、簡単なものです。
息子が小学生になった時、もう乗せることはないからと、その座席をはずしたんです。
長く使っていたのでいたるところが錆び付き、ドライバーを使ってもなかなかはずれない。
必死になってはずしながら一息ついたとき、急に涙が溢れてきました。
私は車の運転が出来ないので、息子とどこかに行く時にはいつでもこの自転車と一緒でした。
具合が悪くて小児科に行く時、寒くないようにバスタオルで息子をくるんでここに乗せたな。
幼稚園バスに乗ると気持ちが悪くなるからと、毎日二人で歌を歌いながら幼稚園に向かったな。
春は桜を見上げながら、夏は汗びっしょりになって、冬はだるまさんのようにモコモコにさせて、いつも二人、この自転車と一緒だったな・・・。
「ママ、あのね・・・」
「ママ、おなかすいた」
背中から、いつも息子の声がしました。
毎日何気なく、当たり前のようにしていたことがもうできないんだ、と思ったら涙が止まらなくなりました。
早く大きくなればいいのに、何でも一人でできるようになればいいのに、早く自分の時間がほしい、早く・・・。
ずっとそう思っていたはずなのに、本当に寂しかった。
今はどんなに望んでも、あの頃に戻ることは出来ません。
錆び付いたカゴがとても愛しいものに見えました。
長い間、ありがとう。これからもママがんばるよ。
そう言ってさよならしました。
今、子育て真っ最中のお母さん、毎日大変だと思いますが、今しかできないこと、お子さんといっぱい思い出を作ってくださいね。
何気なく読み進めているうちに、思いがけずに涙が出てきました。
幼い私を自転車の後ろに乗せて、一生懸命に自転車を漕いでいた母親。
おもちゃ屋さんで買ってもらった、真新しいミニカーを手にした私を、嬉しそうに振り返る父親の優しいまなざし。
ふいに思い出してしまいました。
きっと親が親でいられる時間も、子供が子供でいられる時間も、私たちが思っているよりも、ずっとずっと短いのでしょう。
だからこそ、その短くてかけがえのない時間を、幸せと笑顔で満たすお手伝い。
自分たちの「相棒」である、自転車を好きなってもらう道しるべ。
いつか振り返った時に、もう戻れないけれど確かにあった幸せな記憶。
そんなことこそが、私のやるべき仕事であり、販売する商品なのだと思います。
私たちの扱っているのは、他のお店でも扱っていることが多い、ほとんどがいわゆる「型番商品」です。
ですからどうしても
・価格
・配送の速さ
だけのアピールになりがち。
でも、きっとお客さん達は、ただ安いだけのもの。ただ早く来るだけのもの。それだけを求めているわけじゃない。
信頼できる良い品が欲しくて、お子さんが安全なものが欲しくて、困りごとを解決したくて、今より幸せになりたくて。だからネットで、商品を一生懸命に探すんですよね。
きちんとプロである私が、良い品をご案内できる。誰かの困りごとを解決できる。
「そんないいものがあるんだったら、もっと早く教えてほしかった!」そうお客さんに言っていただける。
まるで顔が見えるような、血の通ったネットショップとして「自分がよいと思う良い商品を」「キチンとお客さんに案内する店」を手間暇かけて目指します。
まだまだ力不足なのですが、もし何か追加でのご用命がございましたら、ぜひご利用ください。
最後に改めて。ご注文、本当にありがとうございました。
心よりの感謝を申し上げます。
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と、こんな長文のメールでした。
facebookで見かけたという、チャイルドシートを外すエピソードが、親としてとても感動。そしてそんなエピソードをお客さんに共有してくださる自転車屋さんの熱意にも感動でした。
我が家はまだまだ末娘が1歳で、チャイルドシートを外す日なんて当分先だと思っているし、このエピソードのお母さんと同様、「早く自分一人で出かけてくれ~」なんて思うこともありますが、数年後、チャイルドシートがもう不要になっていざ外すとき、きっとこうやっていろんな思い出が蘇って、寂しさが込み上げてくるんだろうなと想像すると、つい目頭が熱くなってしまいました。
でも子どもがそこまで成長してくれるのは本来うれしいこと。今は、今の子どもとの時間をとにかく大切にしようと、このメールが気づかせてくれました。
正直、バックルが壊れたときは思わぬ出費でショックでしたが、今はむしろ「バックル壊れて良かった~」なんて思ってしまいます。そしてたまたまですが、このショップに出合えて良かった。
ネットショッピングが普及している今、こんなショップが少しでも増えたらいいなと思います。