『9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣』
「ザ・ギフティッド」の大川翔くんのお母さまの著書を読みました。
大川翔くんと言えば、14歳でカナダの名門5大学に合格して有名になった男の子です。
どんな子育てをすれば、そんな子どもが育つのか。
◎できるだけ早いうちから本を読んであげるのがよい。0歳の赤ちゃんの能力を過小評価せず、読み聞かせで刺激を与える。じっと座る練習にもなる。
◎「スキンシップ」「親子体操」で反抗期を吹っ飛ばす。「よくここまで成長したなあ」と思い、何も言わず抱きしめてあげることが、セルフ・エスティーム(自己肯定感)を持たせる最良の方法。
◎旅行計画を一緒に立てる。自ら学び、判断する力を育てる。
これらは、他の育児本でもよく書かれていることですが、改めてその大切さに気づかされました。
そして大川さんならではの、参考になった点をまとめておきます。
・親が聞き上手になる。子どもにたくさんを話をさせるコツは「肯定的に聞く」こと。失敗したことに対しては「努力を褒める」。
→「子どものアウトプットの訓練」「セルフ・エスティームの向上」
・親が子どもにたくさん話をする。
→「コミュニケーション能力を育てる」
・小学生への読み聞かせは「名作」と「偉人伝」がお勧め。
→「歴史に親しみを持つ」「倫理観を学ぶ」「どうやって逆境に立ち向かい、乗り越えたのかを知る」
中でも目からうろこだった点。
◆就学前から小学校の国語の教科書そのものを全部買って、面白そうなお話や詩を選んで読み聞かせる。選び抜かれた教材でバランスも良い。
◆松下幸之助さんの本も読み聞かせ。
これはポイントとしては書かれていませんでしたが、大川家のエピソードの中で随所に松下幸之助さんの話が出てきたので、とてもヒントになりました(私も松下幸之助さんが大好きなので)。
5歳でカナダに引越し、「言葉」も違う、「見た目」も違う環境の中、しかも学年の終わり近くにクラスに入ったものすごいストレスの中、(親は「大丈夫、大丈夫」と能天気だったそうですが、これもある意味、大事なポイント?)、とにかく本を読んだという翔くん。ネイティブと同じ量を読んでも追いつけないからと、とにかく読みまくった結果、小1の新学期はクラスでどん尻チームだったのが、小1の終わりには最上位チームになったそうです。そして頑張り続けたことが飛び級につながったとのこと。
逆境の中で努力ができたのは「“地頭”を鍛えてもらっていたおかげ」だと、あとがきで翔くん本人が言っていました。
彼の著書『ザ・ギフティッド』はまだ読んでいないので、ぜひ読みたいと思います。